2007年07月08日

わたしの一年

マヨネーズ 1本
サラダ油  1カップくらい
ごま油   小瓶を2本
しょうゆ  500mlくらい
料理用日本酒 3リットルくらい
料理用ワイン 3リットルくらい 
バスマジックリン 半分くらい
トイレマジックリン 半分くらい
パイプユニッシュ  5本
ボディソープ 1本
シャンプー 1.5本
室内履き 3足


お江戸に住んで1年が経った。
以上がこの1年に私が消費した主な食料品、日用品、などなど。
意外にコンパクトに済んだなぁというのが感想だ。
これがお一人様サイズの暮らしなのかと実感。やはり自分の城は自分で守ってみなければわからないものである。

自分の家から出たゴミを収集所に出すこと。
自転車で東京の街を走ること。
出かける時の交通手段を様々な路線の中から比較して決めること。
夕飯の買い物。

1年前は刺激でいっぱいの新生活スタートであったが、東京での暮らしは既に日常になった。
少々のことでは驚かなくなった。良い具合に老けたとしておく。
感受性は少し乏しくなったかもしれない。しかし磨かれているものは他に多いはずと信じて、今日も私はビリーと共に汗を流している。


……入隊中です。

posted by どみ at 13:34| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月15日

ボタンつけたら…

ズボンのボタンがふっとんでしまったので、自分でつけ直しました。(ふっとんだ原因についてはここで語りません!)

よーくご覧いただきましょう。

zbtn.JPG ( ̄△ ̄) !!
ボタンをかけた状態ではないのですが。

はいてから気付くというどじを踏んでしまいました。
小学生の頃の通知表と言えば常に「おっちょこちょい」という定型文が書き込まれ続けたわたくしであります。
おとなになってからは割とまともなほうになったと思っていましたが、その定型文は既に遺伝子にまで書き込まれていたようです。
自分に熱いエールを贈りたいと思います。

posted by どみ at 00:30| 東京 ☀| Comment(7) | TrackBack(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月27日

適正に使用してください。

某ホテル廊下にて。  syoji.JPG  
posted by どみ at 22:48| 東京 ☀| Comment(10) | TrackBack(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月11日

娘の結婚とは何たるか

実家に帰ったら…

fuse1.JPG リビングがこんなんなってた。

妹が今夏に結婚式を挙げることになった。
はれて新婦となる妹と、父と母の3人で、さっそく軽井沢の結婚式場巡りをしてきたというのだ。(新ダンナは仕事なので抜き。)
リビングの天井で申し訳なさそうに揺れるこの風船は、式場での戦利品らしい。
3人で行って風船5個かよ。それはちょっとズルじゃないのか。

模擬挙式や模擬披露宴に参加すると、たくさんお土産がもらえるらしい。
花束やらケーキやらワインやら、実家のテーブルにはおよそ似つかわしくない色とりどり華やかな物が山積みであった。盆暮れ正月が3年分まとめてやって来た感じである。


昔は青っ洟ばかり垂らしていて、4歳になっても「ちゃんちゃい(三歳)」としか言えなかったあのチビ妹がケッコンするというのだからたいしたものだ。
亥年は自然災害が多発するらしいから、これもまぁ仕方がない。
先を越された姉としては、こういう時に地団駄踏んで悔しがるか、新婦の姉(妹思いの優しい姉)を気取って新郎側に良い印象(私の)を与えることに徹するのがよろしいのかもしれないが、私はそんなことよりもっと重要な、気になることがあるのだ。

うちの父に、本当に花嫁の父が務まるのだろうか。

会席大嫌いでワガママ放題で、まるで5歳児のようにじっとしていない父である。
どこに出しても恥ずかしい父なのである。

まず、結婚式場の模擬披露宴に出席したというだけで驚きだ。
父なりに少しは成長したのだろうか、あるいは何かに騙されたのだろうか。
テーブル席での試食会で、フカヒレやドンペリを大人しく味わってきたらしい。
「あのフカヒレは冷凍モンだったけどな。」などとわかったようなことを言いながらも、きっと美味しかったのだろう、父にしては穏やかである。
それだけではない。妹と母とのオンナ同士の会話に父がちゃんと参加しているではないか。

妹 「デザートはどれもおいしかったよね。」
母 「あの式場はお料理はいいけど会場がイマイチねぇ。」
父 「階段が多かったしなー、爺様婆様は大変だよなー。」
妹 「でもあのケーキ食べたいなー。お土産開けようよ。」
母 「ケーキ包丁って、温めるとよく切れるんだよねー。ねー?」
妹 「半分個だべ?半分半分!」
母 「ワイン飲むー?」
父 「栓抜き持って来い!」

一人黙々と“峠の釜めし”を味わう私の横でワインかよ。
釜めしには緑茶か麦茶だろうがオイ。とは言えない。
私は、ポン酒一筋の父がワインを飲む姿を生まれて初めて見たのだ。やはり今年は亥年であった。

そうして3人で顔を合わせて言うのだ。
「会場めぐりって楽しいねー。」
「ねー。」
「ねー。」




私も結婚式場巡りしようかなー。

一人で。




風船は御曹司のおもちゃになりました。
fuse3.JPG 素手で叩き割り。
posted by どみ at 23:59| 東京 | Comment(9) | TrackBack(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月31日

わたしの2006年

2006年はとにかく濃い一年だった。
特濃4.2牛乳よりも、摩周湖にかかる深い霧よりも、我修院達也の眉毛よりも、私の2006年のほうが濃かったという自信がある。


実家を出て東京で一人暮らしを始めた。
まわりの環境にあわせてなんとなーくゆるーく生きてきた私が、一念発起してお江戸で旗を揚げてしまった。
お江戸特有の華やかな毒に侵されたせいでお金はちっともたまらなくなってしまったけれど、自分の意志で狼煙をエネルジコにあげて法螺貝をフォルテシモで吹きまくったことは褒めてやりたい。


小笠原に行った。
沖縄に行った。
中伊豆に行った。
“おひとりさま”がすっかり快適になってしまい(オイオイ)、たくさんのところに一人で行った。車で峠越えも平気になった。旅芸人の血かもしれない。
2007年もおひとりさまをじゅーぶん満喫するつもりだ。


仕事では、断崖絶壁で弾いた(弾かされた)こともあったし、クルーズ船でプチ船酔いにふやけながら弾いたこともあった。
アマチュアの演奏会にお邪魔したら急遽レッスン大会が始まってしまいなかなか帰れなくなってしまったり、包丁で指を切って少しの間弾けなかったこともあった。
東京のきれいで音も良いホールで椅子に座って弾いているより、遠出したり衣装がいつもと違ったり“なにこれ?”というようなことをしているほうが楽しかった気がする。
トラブルやアクシデントもあったが、それも受け入れて笑い話にしてしまうくらいの懐の広さは身につけた。要するに歳をとった。
秋口から年末にかけてのオンシーズンでは、就職以来最大の怒涛の日々であった。47連勤の大記録は今後も破られない快挙(なのか?)だと思う。
毎日欠かさなかったこのページにもついに穴があいてしまったのは残念。
そして年末、いつものように第九を奉納して、2006年も終わった。



2006年で私が一番印象に残ったニュースといえば

出身高校がいわゆる“必修逃れ”をしていた。(そういえば…という心当たりはある。)

ということで、もしかしたら私は中卒に値するのかもしれません。
おとうさんおかあさん、ゴメンナサイ。がはは。

posted by どみ at 23:59| 東京 ☁| Comment(10) | TrackBack(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月02日

続・キレてます。

かあさん、私は本当にかあさんの子なのでしょうか。

050312.JPG 記録大幅更新。

かあさん、私を丈夫に育ててくれてありがとう。
“美人”でもなく“かわいい”でもなく、“えれえ健康”に育ててくれてありがとう。
かあさんの健康が心配です。

posted by どみ at 23:59| 東京 🌁| Comment(6) | TrackBack(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月29日

今年もフィギュアスケート

今年もフィギュアスケート・グランプリシリーズが始まった。

浅田真央、趣味はレゴ。
まず、ショートプログラムの選曲に私はおおっと思った。
ショパンのノクターン。
ピアノのじつにシンプルで落ち着いた曲。だって夜想曲だもの。
これがまた曲にへんなカットもされてなくていいんだなぁー。
ワタシワタシ!のアピール合戦から一歩退いた所で勝負に出たのが功を奏したね。エレガントでした。
真央ちゃんが永遠のオコチャマだったらどうしようと思っていたのだが、もうそんな心配はいらぬ。
軽くて芯のぶれないジャンプは世界一美しいと思うし、技と技のつなぎも単なるつなぎではなくて、そこにも華がある。
天才ってこういうんだなぁと、ため息。
あぁ良かったなぁ、今年もまた見られた。
ふわふわまおまおなんて言ってる場合じゃない。
浅田真央国際試合全スケーティングDVDとかあったら、万札並べても買っちゃうなぁー。



安藤美姫さん。優勝はこれまでの努力のごほうび。
キレイになったなぁ。
去年までは好きな舞ではなかったけれど(笑)、やっぱり彼女は強い。
ジャンプの人という印象があって、それは「ジャンプだけの人」につながりかねなかったのだけど、今日はスピンも美しかった。
ただ、ストレートラインステップは美しくなかったなぁ。
バテ気味に見えたし、やみくも、という感じ。ちょっと見ていられなかった。
これが洗練されればもっと好きになれるのだけど。


次のスケートカナダは誰が出るのかなぁ。楽しみ。
posted by どみ at 23:59| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月26日

キレてます。

おかあさん。
私は知っています、あなたがとても愛情にあふれた人だということを。
私が東京宅に帰る日の朝には「お米、持っていきなさい」と優しく声をかけてくれましたね。

でもおかあさん、私は知っていました。
それが今朝食べたおいしい新米ではなく、古米であるということを。
「こんどは新米あげるからねー。」と言うあなたの顔は、やはり愛情にあふれていました。


おかあさん、私は知っています。
あなたが私を一人の女性として見てくれているということを。
私が東京宅に帰る日の朝には「これ、飲みなさい」と、コラーゲンドリンクを持たせてくれましたね。

でもおかあさん、あなたは知らなかった。

0609.JPG これ、消費期限が過ぎてますぅー!
しかもなに、見本品って。試供品じゃないのかよ。

posted by どみ at 23:59| 東京 ☔| Comment(3) | TrackBack(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月02日

ぶらりラゾーナ川崎

razon.JPG 仕事帰りにぶらり、ラゾーナ川崎

ラゾーナなのかナゾーラなのか、行った今でもよく思い出せません。(笑)
季節のお洋服でも見たかったのだけど、オープンほやほやですごい人人人でございますことよ。即戦意喪失。

1階のスーパーマーケットがとても充実しておりました。(主婦か、わたしは。笑)
この床面積の広さはすばらしい。川崎の駅前なのにまるで北関東サイズ。うれしいわぁ。
私が今住んでいるあたりは商店街パワーが強く、こんな大きなスーパーはないのです。
そう、何しろ東京のスーパーは店が小さい。品揃えもあまり良くない。(引越しして初めて知った。)
東京だから何でも手に入るのかと思ったら大間違いで、食料品とホームセンター系(日用雑貨や消耗品など)の品揃えとお値段は断然北関東の郊外型店舗のほうが良いのでした。
その北関東サイズの魅力を保ちつつも、なかなかオハイソな輸入野菜や果物なども置いてあり、そのあたりはまぁカワサキ。さすがヨコハマの部下だけある。(笑)
緑色の完熟トマトとか沖縄産シカクマメとかあったもんね。

マッシュルームのお徳用パックが激安だったので、3袋まとめ買い。
ホクトのマイタケなんて1袋39円、これも買い。
きのこのピクルスを作りだめするんだ。

お野菜でいっぱいの買い物袋を持って電車に乗るなんて、去年の今頃じゃ考えられなかったんだけどなー。
時が流れるのは早いことよと、しみじみ思ってみたり。

posted by どみ at 23:59| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月30日

えりんぎ。

ering.JPG


疲れた日は、こんなことして遊んでみたくなるわけです。ふはは。ハァ。orz



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2006年09月25日

私の進化年表

chimiさんちで見つけました。


−あなたの進化の歴史を発表します−
進化年表
http://essence.matrix.jp/evolution/


わたくしの進化年表。

0歳:憎悪の種を持った火星人としてこの世に誕生

4歳:はいはいができるようになったと同時に、芸術を欲する中濃ソースに進化

17歳:誕生日ケーキのろうそくを一息で消すことができた瞬間、平等の足りないHDレコーダーに進化

24歳:そろそろ結婚しなきゃと考え始めたとき、皮肉にあふれた免震住宅に進化

35歳:プライドをひどく傷つけられた瞬間、寛大を望むフラミンゴに進化

43歳:成人病が気になり始めた日、夢を憎む時限爆弾に進化

55歳:家族のありがたみを実感したとき、結婚を持ったユリカモメに進化

61歳:余生を共にしなければならない持病を抱えてしまったとき、勇気を子孫に求める蚊に進化



24歳で結婚を考えつつ皮肉にあふれた免震住宅になってしまったことが、私の全てですね…ハイ。
地震に対して免震しているのではない気がする。うひゃ。

posted by どみ at 23:59| 東京 ☀| Comment(7) | TrackBack(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月23日

寒い

寒いよ、かあさん。
食べるものはとうに底をついている。
暖炉にくべる薪もとうとうなくなった。
明日はとうさんの形見の椅子を切らなければならないかもしれない。
ぼくはもうだめだよ。かあさんの温かいスープが飲みたい。
かあさん、ぼくもかあさんのところに行くよ。かあさん…、


という昔話があったかどうかは知らないが、最近寒い。
季候が急に変わったように感じる。東京は冷たい雨だ。
今年は秋があっただろうか。
もしかしたら私が眠っているうちにスキップしてしまったのではないだろうか。
シンフォニーだってよく3楽章だけをスキップして本番に載せるじゃないか。
あぁ、あれは私が本番で寝てしまっただけか。しまったしまった。
そうやって、人間は大切な物をいつの間にかスキップしているのだ。
(ほんのりウソが含まれています。)


私は5月に引越してきたので、この家で初めての冬を迎える。
朝がいよいよ寒いので、押入れから羽毛ふとんを出した。
やっすい旅館のふとんのにおいがついていた。
うちの押入れは旅館だったのだな、と思った。私は微笑んだ。

エアコンは部屋に備えつけられている。まだ新しい。
驚いたことに、暖房機能もついていた。
廉価品のメーカーのそれなので、新しくてもどうせ冷房っきゃないんだろうと思い込んでいたのだ。
リモコンをよく見たら「暖房」のボタンがあった。救われたと思った。
私は疑い深いので、そのボタンを押してみた。
しばらくして暖かい風が吹いてきた。
そのエアコンを見て、私は微笑んだ。

問題は着るものである。洋服である。
この家には夏物しかない。家は狭いし冬物はかさばるので持って来なかったのである。
四季を通じてはけるようなパンツスタイルでごまかすのはそろそろやめたい。
冬物のスカートやブーツをまとっておかないと、あの子洋服はあれだけよ、なんて言われそうだ。
実家に帰った時に冬物をまとめて東京宅に送ってしまおうと思い、まずはスーパーにダンボール箱をもらいに寄った。
そのダンボール箱置き場の近くに、日用品の見切り品コーナーがあった。
洗剤や水切りゴミ袋がとても安くなっていた。引き寄せられた。

品々をキャスターケースに詰めて東京に戻り、玄関の前に立ったその時、私はため息をついた。そして空を仰いで微笑んだ。
大切なダンボール箱のことをすっかり忘れていた。

寒いよ、かあさん。
posted by どみ at 23:59| 東京 ☀| Comment(9) | TrackBack(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月05日

月島でうなだれるわたし

♪ は〜るばる〜来たぜ 月島ァ! オラァ!

tukisima1.JPG 来ちゃったね〜。

とあるコンサートホールから私のおうちに帰る時は、鉄道をいくつか乗り継がなければならないわけですが、東京メトロ有楽町線に乗ったまでは良かったのよ。
しかしよ。まさか反対方向の電車に乗っていたなんてねー。
それに20分以上気づかなかったなんてねー。月島で降りてボーゼン。
お腹すいて早く帰りたかったのにナゼだとうなだれつつ、何だかじっとしていられなくてとりあえずケータイで写真を撮ってみる。


もんじゃの神様に足を引っ張られたか。
そう言えば“マイヘラ”の感触が恋しい。
posted by どみ at 23:59| 東京 🌁| Comment(3) | TrackBack(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月02日

彼は再びないた

彼が私の部屋を突然訪ねてきたのは、もう深夜をまわった頃だった。


ドアの向こうで彼はないていた。

私はため息をついた。「もう来ないでって言ったじゃない。」

ドアの隙間からそう言うしかなかった。

彼はなくばかりで何も答えなかった。

「あなたには何もしてあげられない。」

私が言った後も、彼は悲しげにないていた。

そして潤んだ大きな瞳で真っ直ぐに私を見つめるのだった。ヘヤノナカニイレテクレ、と。

そうやっていつもないてばかりいる彼が私は嫌だった。


でも。


本当は、私を訪ねてくれたのがうれしかったのだ。

彼も私も、本当は、孤独なのだ。

ここでさよならを言ったら、もう二度と会えないかもしれない。

そんな甘えが、ドアを少し開けさせた。

彼と私は、しばらく見つめ合っていた。

そして彼は無言で私の部屋に足を入れた。



久しぶりに触れた彼の体は、とてもやわらかかった。

ところが、私の気持ちとは裏腹に、彼は私と目を合わせようとはしなかった。

そして、彼が何を欲しているのか、ついにわかった。

それは、私ではなかったのだ。


私は彼をそっと抱いて、外へ送り出した。



これで良かったのだ。

冷たく乾いた風が秋を告げる、静かな夜のことだった。





ドアの外で彼は不満そうにないた。ニャーと。

nya0902.JPG 私の焼鮭はおまえにはやらん。
もう入れてやらない。


そして、彼は彼ではなかった。彼女だった。
posted by どみ at 23:59| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月15日

終戦の日

20060815.JPG


84歳になる私の祖母が最初の結婚をしたのは戦争中のことでした。

嫁いだ日の夜、夫となったその人に召集令状が届きました。

「早いほうがよい、結婚はなかったことに。」

家同士の話し合いで、離縁はまもなく決まりました。

本当に短い新婚生活でした。


その後、夫だった人は戦死しました。


戦争が終わってしばらくして、祖母は再婚しました。

そして私の母が生まれました。

そして私が生まれました。


8月15日、今日は終戦の日です。
posted by どみ at 23:05| 東京 🌁| Comment(7) | TrackBack(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月10日

動輪の広場

東京駅地下の動輪の広場にて。

dourin.JPG 












この地下駅は
次代をめざし
鉄道100年の技術を結集して完成した。



なんて簡潔で美しく、誇り高いフレーズでしょう。
こんなに自信にあふれた日本語に触れたら、鉄男や鉄子じゃなくてもカメラに収めたくなっちゃうでしょう、ね?(と同意を求める)

蒸気機関車の大きな動輪で知られている、丸の内地下北口の広場です。
http://www.tokyoinfo.com/guide/station/meet.html

1972年(昭和47年)7月15日 - 総武本線の地下駅(総武地下ホーム)が開業。
posted by どみ at 23:59| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(1) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月06日

東京

tokyot.JPG




よくまぁ、こんなに生えたもんだ。









posted by どみ at 23:59| 東京 🌁| Comment(12) | TrackBack(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月05日

彼、再び。

彼が私の部屋を突然訪ねてきたのは、もう深夜をまわった頃だった。


彼に黙って東京に出てきてから、もう2ヶ月が経っていた。

「どうしてここがわかったの?」

それを言うのが精一杯だった。彼はうつむいて何も答えなかった。

久しぶりに見た彼は、日に焼けて少し黒くなったせいか、精悍でたくましくなったように見えた。


彼と私は向かい合って、しばらく黙っていた。

「ここはあなたが来る場所ではないの。お願いだから帰って。」

私がやっと声を振り絞って言った後も、彼は黙っていた。

「あなたのことは愛していないの。」

そうやって黙って何かを窺っているのが、私は嫌だった。彼はいつもそうだった。もう我慢できなかった。

「ねぇどうして?それならここで死んでみせてよ、私を愛しているなら私のために死んでよ!」

すると彼は顔を上げてこちらに歩んできた。

私は彼を叩いた。「こないで!」

それでも彼は歩んできた。

彼の指が私の体に触れそうになった時、耐え切れなくなった私は彼にキッチンハイターをスプレーした。


その瞬間、彼は大きく身を翻した。

泡の中で彼はもがき、苦しみ、そして動かなくなった。



彼は死んだ。

彼はほんとうに、私のために死んだ。

これで良かったのだ。

白い月が鈍く光る、静かな夜のことだった。



彼がそれまでどう生きてきたのか、私は知る術を持たない。



人はどこから来てどこへ行くのか。

同じことが彼にも言えるだろう。

ゴキブリはどこから来てどこへ行くのか。



もう二度と来ないでほしい。
posted by どみ at 23:59| 東京 🌁| Comment(11) | TrackBack(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月03日

ドリーム・オン・アイス2006

8月3日に放送された「ドリーム・オン・アイス2006」の感想。
印象に残った舞姫たちを。


武田奈也さん
名前はよく目にしていたけれど、スケーティングは今日初めて見た。
とにかくかわいいなぁ。昔のヒロスエみたい。華があるし。
スリムなわりにはジャンプは重そうだけど、ビールマンスピンは手の位置が高くてほんとうにきれい。
次はいつ見られるかな。好きになってまうかも。


安藤美姫さん
いいと思う!
スリムになった?てか、キレイになった!
去年までの彼女は、強いけれど美しくないなぁと思っていた。
だからあんまり好きじゃなかったのだけど、今シーズンは好きになりそう。(笑)
技の一つ一つに美しさがプラスされたみたい。すごいすごい。
初めて彼女を「また見たい」と思った。
舞いがちょっとしーちゃんに似た?


浅田舞さん
ジャンプの飛び方は妹さんとそっくりね。
スローテンポな曲を得意としているみたいだけれど、アップテンポでのスケーティングも見てみたいな。


太田由希奈さん
待ってました、彼女を!
世界ジュニア選手権とジュニアグランプリファイナルで優勝、しかしここ2年ほどは重いケガのために大会などには出場していなかった。
昨シーズンまでスケート連盟の特別強化選手に名を連ねていながらも、若くして“伝説のスケーター”になってしまっていたのだ。

で、いったいどんなスケーターなのか。

エレガント。とにかくエレガント。
柔軟性も高いし手の動きがとても美しい。
スパイラルの美しさはコーエンに並ぶと思う。
浅田真央に強敵現る、という印象。
残念ながらケガが完治することはないそうだが、滑れるなら世界選手権くらい行けるのではないだろうか。また見たいな。
リレハンメルオリンピックの女王・オクサナ・バイウルを思い出した。


浅田真央さん
ナッツクラッカーだとオコチャマすぎるし(ハマリ役だけどね)、ハバネラだと線が細すぎるし、なかなかぴったりくるのがないんだよね。
今は転換の時期だろうか。彼女なら今シーズンをそう使ってもいいと思う。
ジャンプはやっぱり世界一美しい。スケーティングの軽さも好き。
あとは色気をつけるだけよ。


荒川静香さん
プロに転向しても、しーちゃんはしーちゃん。
他の舞姫とはやっぱり持っている華が違うわ。強くて美しい。
スピンの入り方一つにしてもジャンプ着地後の次の技に移る動きにしても、絶品。とにかく隙がない。
トリノのフリーをもう一度滑ってほしいなぁ。録画しなかったことを悔やんでます。

posted by どみ at 23:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月22日

鼻毛

今日、上司にいぢめられたあなた。
今日、カレやカノジョにフラレたあなた。
今日、水道やガスを止められたあなた。
ぜひここを訪れてください。

http://www.nobodyhere.com/gfx/neus.swf

パソコンのボリュームを上げてどうぞ。
腹が立ち、悲しくなり、そして疲れます。
しかし放っておくことはできません。
健闘をいのります。おやすみなさい。






balooのママさんより紹介していただきました。
posted by どみ at 23:59| 東京 🌁| Comment(7) | TrackBack(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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